ご依頼のきっかけ
東京都町田市にある築30年ほどの倉庫改修工事にて、塗装メンテナンスのご依頼をいただきました。
屋根と外壁の金属部分の塗装です。
施工前
ガルバリウム屋根のためサビなどは見受けられませんが、年中紫外線を浴びて塗膜が弱っているため、メンテナンスどきです。
サビが発生している箇所もあり、塗膜の強度が低下し傷んでいる状態です。
紫外線や水分に対する防御力が失われているので、放置していると建物としての頑丈性に影響してきます。
施工中
高圧洗浄
高圧洗浄から始めます。
基本的に倉庫の外壁や屋根を清掃する機会はありませんから、ほこりや空気中の汚染物質が付着しています。
上から下までしっかりと洗浄して備えます。
ケレン
まずは、塗装工事において最も重要ともいえるケレン作業から。
塗装する表面から油分や汚れを取り、平滑になるよう研磨します。
写真2枚目は塗膜が剥がれている箇所で、できるかぎり旧塗膜を剥がし、段差が微小な凹凸になるまで整えているところです。
しっかり行うことで、新しい塗膜の密着力も段違いにアップします。
屋根塗装
下塗り
ケレンでさらさらに整えた表面に下塗りしていきます。
屋根は防蝕作用の強いガルバリウムだったため、今回はサビ止め塗料ではなく「パーフェクトシーラー」にて下塗りしました。
シーラーは粘り気がなく均等に伸び、仕上げ塗料が吸いこまれるのを防ぐ役割もあるため、全体としてムラのない仕上がりに導きます。
中塗り・上塗り
下塗りの上から、「グランセラベスト2液ファイン遮熱」で仕上げます。
高い赤外線反射率・速乾性が特長の高性能塗料です。
端から端まで丁寧に、一定の厚みになるよう繰り返していきます。
▷参考記事:金属屋根の塗装方法や費用について解説
外壁塗装
下塗り
外壁の下塗りにはサビ止め塗料「サーモアイプライマー」を用います。
外壁表面と上塗り塗料との間に一層挟むことで、強力な密着力を得ます。
一度錆びだすと、はじめはわずかな錆びでも段々広がっていくため、大きな面積でも抜け目のないよう万全に。
剥離のあった部分も丁寧に下塗りします。
▷参考記事:外壁・屋根塗装の基本「3回塗り」の必要性について
中塗り・上塗り
一度のメンテナンスで最大限の耐久性が得られるよう、心を込めて行います。
塗料をケチケチと使うことは当然あり得ませんが、かえって無駄に多い塗料も垂れるため美しく仕上がらず、均等な乾燥の妨害にもなります。
大きな建物をお任せいただく際は、特に、細部までムラのないクオリティを意識しています。
完工
3週間での完工となりました。
屋根の仕上がり写真です。
なかなかメンテナンスに踏み出しにくい大型倉庫も、紫外線・サビ・雨から頑丈にガード。
落ち着いたカーキ色で全体がまとまりました。
新しい建物のように、つやつやと厚い塗膜に守られ、この先の長期使用に耐えうる倉庫に生まれ変わりました。
お手入れを施すことで寿命が延び、まだまだお使いいただけますね。
担当者のコメント
Blueraiiへのご相談・ご依頼誠にありがとうございました。
大規模な塗装はその分どうしてもコストがかかるため、どこに頼むかで悩まれる方は多いかと思います。
いきなりどんな塗料が良いのか・どう費用を抑えるのか等を悩みだしてしまうと、情報が溢れていて疲弊してしまうことも多いのが現状ですよね。
劣化が進行してしまう前に、まずは一度、無料点検から始めてみるのが良いかもしれません。
▷参考記事:屋根・外壁塗装における錆止め塗料の必要性を解説